身体表現活動は快の感情に裏付けられた他者との相互作用によって展開するという観点から、幼児の身体表現活動における共感的相互作用と生理的な変化の関連を調べた。生理的な変化の指標としてサーモグラフィによる顔面の皮膚表面温度を測定し、相手と楽しく手遊びをする際のリラックスした状態での遊びに対する意欲の亢進と皮膚表面温度の変化の関係を示した。さらに観察事例を通して、身体表現活動は共感的相互作用によって活発になり、年齢による関わりの違いが見られることを示した。最後に本研究で得られた知見及び、共感的相互作用を高める教材や保育者の関わり方についてまとめ、資料を作成した。
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