本申請研究は、質問紙調査を用い養育者の内的作業モデル(自己観・他者観)と幸福感,省察の関係、および、それらが親としての変化に与える影響を検討した。その結果、自己観が低く幸福感が高い場合、省察を高めることが示された。また、自己観と他者観がポジティブな場合、省察をすることが親としての成長を促進させることが示された。 加えて、ウェブ調査を行い、内的作業モデル、省察、幸福感が育児感情に与える影響を検討した。その結果、幸福感、省察の高さが育児へのポジティブな感情を高めること、ポジティブな他者観が育児のネガティブな感情を低くすることが示された。
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