本研究では保護者・保育者と子どもとの相互的意思決定プロセスを明らかにし,子どもへの意思決定支援の現状を把握した結果を踏まえた支援ツールの作成を目的した。①保育者・保護者へのインタビューの質的分析から,幼稚園・家庭における支援プロセスおよび悩み等を明らかにした。②行動観察の結果から,子どもの意思決定のスムーズさと実行機能との関連が示唆された。③心理学的実験により,選択肢の提供において選択時間が影響をおよぼすことを示した。④母親による子どもの意思決定支援尺度を作成し,子どもの意思決定能力との関連を検討した。⑤以上を踏まえ,食事での子どもの意思決定支援行動を促す携帯型アプリケーションを開発した。
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