cDNAディスプレイ法は無細胞翻訳系を試験管内でペプチドやタンパク質を進化させる技術で、非天然アミノ酸や架橋剤を用いた化学架橋が可能である。この特徴を生かして従来にはない複雑な形状のペプチドを作製できると考えた。本研究ではその基盤技術を確立すべく無細胞翻訳系を用いた1)非天然アミノ酸の導入技術 2)架橋剤を用いた翻訳後の化学架橋技術の開発に成功した。1)では翻訳後、クリックケミストリーを用いて30%の効率で従来にない嵩高い非天然アミノ酸の導入に成功し特許出願した。2)では架橋剤の長さの違いにより機能が異なることを示し、論文7報にまとめた。これらより新規能ペプチドの創製が進展すると期待される。
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