研究課題
基盤研究(C)
本研究は、戦後台湾の農山漁村の社会変動を家族史の視点から考察し、家族変動モデルの導出を試みるものである。研究期間においては、家族構成員のライフコースの特徴を世帯単位の聞き取り調査を通じて明らかにすると同時に、その結果を公文書と統計資料に照らし合わせ、農山漁村の家族史を戦後の国家政策との相互関係において立体的に把握することができた。日本統治期の社会・経済的な地位を起点として、各家族構成員が戦後の政治経済的変化にいかに対応し、適応していったかを解明した。
台湾近現代史