本研究は、日露両国の中央と地方の一次資料に基づき、1920年代に重点を置きながら、ソヴィエト政権の極東政策、特に対日関係を通じて、戦間期の東アジアの国際秩序を分析した。主にロシア中央・極東地域の文書館において調査を行い、未公開の資料を活用し、帝政期のアプローチとの継続性、外交官と軍部をはじめとし、中央と地方の政治的アクターの姿勢を究明し、当該時期のソ連の極東・対日政策を包括的に研究し、東アジアにおける新秩序の形成過程を考察した。 毎年現地調査が実施され、国内外において学会発表や原稿投稿が積極的に行われ、研究成果は教科書並びに教育プログラムに取り入れられ、日露両国及び国際レベルでアピールされた。
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