韓国の経済成長に朴正熙元大統領のセマウル運動が大きい影響を与えたが、崔吉城はそれが日本植民地時代の農村振興運動を取り入れたものであると主張してきた。朴大統領の精神革命、稲の品種改良など、日帝時代の農村振興運動政策によるところが多い。本研究では全羅南道和順郡道岩面道荘里会館に保管されているセマウル運動関連資料や70~80年代の行政公文書および生活道具などから、セマウル運動の標本村として日韓共同調査を行う基礎を作った。台湾については、韓国との戦後体制の違いから、直接的な影響までは確認できなかったが、蒋介石が日本の政策の一部を活用しており、農村振興運動を取りいれた可能性があることは確認できた。
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