研究課題/領域番号 |
26360038
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
三宅 良美 秋田大学, 国際資源学部, 教授 (70396547)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | インドネシア現代 / インドネシア1965年事件 / 930事件犠牲者 / インドネシア語会話分析 / ジェンダー研究 / ナラティヴ分析 / Reconciliation process / ことばと感情 |
研究実績の概要 |
2015年ー6年は、データをアップロードすることと、さらなるインタビューを計画した。 インタビューは、 2月、3月それぞれ1週間、犠牲者たちへのインタビューを継続した。ジャカルタにおいて4人にインタビュー、Jogjakartaにおいて6名、Borobudurの村落において5名へのインタビューを継続した。 一方で、 アジア・アフリカ言語文化研究所 塩原朝子主催ドキュメンテーション・ワークショップにおいて、データを報告。また、データをアップロードしてきた。8月、バリ、デンパサルにおいて、データ収集、公開における倫理問題について講演を行った。9月19日には、9.30事件50年周年会議に参加 (インドネシア国立科学研究所LIPI にて)。 発表論文.出版論文は次のとおり: 6月 Definiteness and referencing with-nya, ini, itu, and dia/ia. ISMIL, Jambi, Sumatra, Indonesia. 11月 日本インドネシア学会 言語と文化についての研究論文 発表。京都外国語学校。2月 アジアアフリカ言語文化研究所研究プロジェクト国際シンポジウムにて、ジャワ語会話の情報構造についての論文を発表。 「インドネシア語における人称指示と定性」 『秋田大学教育文化学部研究紀要人文科学・社会科学71:9-14. 』ISSN 1348-527X. 「インドネシア異文化体験ジョークのメタ・プラグマティクス」 『インドネシア:言語と文化22: 35-46.』 日本インドネシア学会。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
インタビューは比較的集中してできている。録音、録画が進み、インタビューの対象となる人たちとの関係を築き上げることができている。それぞれの犠牲者とは3回以上会い、話しを伺っている。ジャカルタのシニアホームに住まう犠牲者女性たち、サポートグループ、また、中部ジャワにおける犠牲者たちのナラティブについて、会話分析法を探るため、指示語、情報構造にかかわるシンポジウムに参加、論文発表をしている。
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今後の研究の推進方策 |
5月18日ー19日 イスラエル・アジア学会(Tel Hai College) にて、会話分析の論文を発表。 6月3-4日インドネシアジャカルタDarma Persada Univeresity 日本インドネシア学会ジャカルタ大会にて、インドネシア語とジェンダー問題についての論文発表。 7月14,15,16日 オーストラリアMelbourneにおいて開催されるISMIL (International symposium of Malaysian and Indonesian languaes)において論文発表。 昨年、犠牲者を呼ぶ予定であったができなかっため、今年招聘の計画を練り直す。 実際、現在まで録音録画してきたデータの解釈、分析に入り、出版に向けて活動する。
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次年度使用額が生じた理由 |
21.434円は、予算のすべてを、学会参加、インタビューのための費用に使い、請求の際に生じた差額です。
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次年度使用額の使用計画 |
ジャワ・バリでの犠牲者インタビュー、および協力者への謝礼に200,000、3度の国際学会参加費用 400,000、2度の国内学会参加費用80,000を使用する予定。(B-A)の金額は論文のエディターへの謝金に割り当てる。
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