研究実績の概要 |
韓国の初の女性大統領の誕生を迎え、女性大統領が誕生した政治過程について考察した。分断国家であるがゆえに安全保障が国のリーダのもっとも重要な資質として求められる韓国では、軍隊の経験のない「女性」が国のリーダになることは極めて厳しい構造的条件を持っている。にもかかわらず、2012年の大統領選挙でPark Geun Hyeが男性候補者を破り、初の女性大統領になれた理由はなぜなのか。今年とは特に彼女の政治家としての特殊な個人史と両候補者の大統領選挙のジェンダー戦略を中心に分析した。 その結果をEuropean Consortium for Political Research Joint Sessions Workshop (2014年4月, Salamanca, Spain)で報告した。報告タイトルは"Gender and Political Representation in the 18th Presidential Election in South Korea: A Case of the First Female President Park Geun Hye"である。 また、2014年8月にはヴェニス国際大学のワークショップで日韓における女性の政治的代表性の拡大のため女性たちはどのような戦略を取ってきたのかを比較検討した報告を行い、その成果は2015年Palgrave McMillanから編著(Gender and Politics: Towards Equality and Democratic Governance, edited by Mino Vianello and Mary Hawkesworth) として出版される予定である。論文のタイトルは、"Women's Mobilizations for Political Representation in Patriarchal States: Models from Japan and South Korea"である。
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