本プロジェクトの目的は、1930年代から50年代にかけての日本及び東アジア圏の女性アーティストと戦争との関わりについて、ジェンダーと軍事主義、移動の視点から捉え直すことである。具体的には、①アジア・太平洋戦争期と占領期を経た戦後における女性画家の歴史と実践の調査、②日本の植民地化と戦争が与えた東アジア圏の美術・文化表象のジェンダー的分析、③当該時期の女性美術家自身による文章の収集と、基本文献集(『特集:谷口富美枝研究ー論文・資料集』の編纂・出版、④同様のテーマを探求する研究者との国際的な交流を行った。
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