研究課題/領域番号 |
26360053
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
高橋 裕子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (70226900)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | リーダーシップ / 女子大学 / ジェンダー / セブンシスターズ / トランスジェンダー / ウェルズレー大学 / アメリカ合衆国 / ニューイングランド |
研究実績の概要 |
平成26年度は、5月にトロント大学で開催されたバークシャー女性史会議に出席し、最近の女子大学の動向において極めて重要なイッシューとなっているトランスジェンダーに関するセッションに複数出席することができ、多くの知見を得た。 また、6月には沖縄で開催された第48回アメリカ学会年次大会のWorkshop A: “Embodiment and the Boundaries of the Human"において、“Body, Gender, and Boundaries: The Embodiment of Education at Women's Colleges in 21st-Century America"というタイトルで本研究についての報告を行った。 さらに7月に、北京にあるChina Women's Universityで開催された“Women in Public Service Project"の2014 Instituteに出席し、アメリカや中国の研究者、アドミニストレーター、アクティビストたちと共に発話する機会を得た。“Global Advocacy on Women's Leadership"というセッションでは登壇者の一人となり、日本における女性のリーダーシップ育成について話題提供した。また、北京のフォード財団で開催された“A Conversation on Women's Leadership"というセッションにも出席しディスカッションに加わった。 1月に参加したアメリカ教育史研究会においては、日本におけるアメリカ教育史研究の最新の動向に触れ、本研究への示唆を得ることができた。 初年度に有意義な研究集会に複数参加できたことは、本研究の基盤を作る意味において極めて有効であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
多くの国際会議に出席し、タイムリーな情報収集を行うことができた。と同時に、参加者とのネットワーキングにより本研究への視角が広がったことは意義があった。また、アメリカ学会年次大会においてこれまで進捗した研究を報告でき、アメリカから招聘され来日していた、同じWorkshopに登壇した研究者とも意見交換を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
“Women in Public Service Project"およびセブンシスターズの大学におけるリーダーシップ教育の動向をさらに追いながら、参与型調査と資料・文献調査を併行して実施していく。 同プロジェクトを創設したヒラリー・クリントンが大統領選に立候補したこともセブンシスターズのリーダーシップ教育に影響を与える可能性があるので、さらに注視する。 また、トランスジェンダーの学生が女子大学の入学資格等をめぐる喫緊のイッシューになっているため、セクシュアル・マイノリティーへの対応についてもいっそう注目していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度に予定していた一つの海外出張が校務として認められ、大学が出張費用を負担したため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度以降の海外出張に当てる予定。
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