最終年度には、セブンシスターズを含めた女子大学の新たな役割に関連した講演会に招聘される機会が多くあり、これまで蓄積してきた調査内容を学会や大学等で広く多くの聴衆に届けることができた。 まず大学関連では、神戸女学院大学、大妻女子大学、実践女子大学、跡見学園女子大学、群馬県立女子大学において、周年事業やFD・SDに関連した講演会に招かれ、セブンシスターズの動向について情報提供できた。さらに、高等教育とジェンダーのテーマについては、筑波大学、東京女子大学、東京外国語大学、大学女性協会での公開シンポジウムや女性管理職登用セミナー等でトークをする機会を得た。 一般向けについては、日本学術会議主催学術フォーラムシンポジウム「ジェンダー 視点が変える科学・技術の未来~GS10フォローアップ~」においてパネルディスカッションに登壇。朝日新聞社主催のWomen&Tokyoで国際女性デーにシンポジウムで基調講演及びパネルディスカッションに登壇。3月の女性史月間にはアメリカ大使館と津田塾大学女性研究者支援センターが主催した「グローバル社会で活躍する次世代女性リーダーの育英」と題した講演会に登壇。 海外でも3カ国で発表する機会を得た。バンクーバーにあるサイモンフレーザー大学で開催された国際女性史連盟の大会で女子大学において女性創立者の建学の精神を学生に語る意味について報告。韓国で開催されたAmerican Studies Association of Koreaでも発表する機会に恵まれ、日米の女子大学のみならず、韓国における性的マイノリティの動向を現地で見聞することができた。さらに、アイルランドで開催されたHistory of Education Society (UK)やUniversity College Dublinで報告し、女性と高等教育を専門とする歴史研究者とネットワーキングが行えた。
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