研究課題/領域番号 |
26360056
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
増田 のぞみ 甲南女子大学, 文学部, 准教授 (80449553)
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研究分担者 |
東 園子 大阪大学, その他の研究科, 研究員 (40581301)
谷本 奈穂 関西大学, 総合情報学部, 教授 (90351494)
山中 千恵 仁愛大学, 人間学部, 准教授 (90397779)
猪俣 紀子 茨城大学, 人文学部, 准教授 (20734487)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | テレビアニメ / ジェンダー / ナショナリズム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、われわれが作成した戦後日本のテレビアニメ全作品のデータベースをもとに、少女向け/少年向けテレビアニメにおける自国(自己)表象/他国(他者)表象とナショナリズムの結びつきを明らかにすることである。 2014年度は、テレビアニメ・データベースにおいて、少女向け作品の抽出に関わる重要な項目となる放映時間帯、自国(自己)表象/他国(他者)表象に関わる重要な項目となる主人公の瞳の色と髪の色について、再度チェックする作業を進めた。 また、テレビアニメというジャンルの特徴を考えるうえで見逃せないテレビアニメとマンガとの関わりに注目し、研究報告「マンガとテレビアニメの関係についての一考察----テレビアニメにおける原作媒体の割合の変遷」(日本社会学会大会、2014年11月22日、神戸大学)を行ったほか、他国(他者)表象(「外国」イメージ)を調査した研究報告「1970 年前後の少女マンガにおける「西洋」表象」(日本マス・コミュニケーション学会秋季研究発表会、2014年11月8日、東洋大学)を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2014年度は、本研究グループのテレビアニメ・データベースにおいて重要な項目となる放映時間帯、主人公の瞳の色・髪の色について、改めてチェック作業を行い、今後のデータ分析を進めるための基盤づくりを進めることができた。 年度内に共同研究者との研究会を合計5回開催し、ナショナリズム論の文献を精読する読書会などを行ったほか、11月には日本社会学会および日本マス・コミュニケーション学会にて研究成果の報告を行うことができた。本研究課題は、当初の研究計画に従って、おおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
2015年度は、引き続きデータベースの主要項目のチェック作業を進めるとともに、各項目のデータ分析を行う。また並行して、ナショナリズム論の再検討、テレビアニメ作品の内容分析作業を進め、それらの研究成果をまとめる論文の作成および学会等での成果報告を行うことを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
2014年度からの繰り越し金額が発生しているのは、データチェック作業の進捗状況との関わりで2015年度に謝金を支払う状況が生じたためであり、また2015年度にも複数回の研究会および研究成果の報告を予定しているため、旅費についても2015年度分に執行する必要が生じたためである。
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次年度使用額の使用計画 |
2015年度の研究費は、データベースのチェック作業、また新たなデータ入力作業にともなう謝金、および研究会の開催、研究成果の報告にともなう旅費に用いる予定である。
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