研究課題/領域番号 |
26360058
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
新谷 奈苗 関西国際大学, 保健医療学部, 准教授 (70461324)
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研究分担者 |
岩永 誠 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (40203393)
佐藤 禮子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (90132240)
河野 啓子 四日市看護医療大学, 看護学部, 教授 (00225377)
守本 とも子 奈良学園大学, 保健医療学部, 教授 (50301651)
辻下 守弘 甲南女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80280197)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 男女共同参画 / 乳がん / 治療 / 就労 / ワークバランス / パス |
研究実績の概要 |
本研究は、乳がん患者が治療開始から罹患前に近い状態に回復するまでの治療と就労、家庭生活に関わる道筋(path・パス)を、患者の治療の個別性や労働態様、家族形態といった生態的特性等を踏まえたうえで明確にすることで、就労の継続を促すことを目的とする。そのなかで平成26年度は、インタビューを通して治療の個別性別に、治療と就労、家庭生活に関する困難を抽出し、それを基に支援方略の検討と調査の方向性の確認を行うことを目標として活動を行ってきた。 その目標に対し、インタビューガイドの作成はほぼ完了し、実際に運用するツールとしての記録ノートの準備を完了した。また、調査対象者の選定についてもほぼ完了した。具体的な活動としては、研究のタイムスケジュール、インタビュー内容、調査項目を確定するために、研究分担者、研究協力者である臨床スタッフ、労働衛生スタッフとともに、現在の乳がん治療、乳がん患者の置かれている現況と就労との関係について検討を繰り返し、調査内容について精査した。また、研究目的に沿った対象患者の選出を行い、研究協力者とともに調査実施のための環境調整を行った。さらに、患者に負担のない形で、また情報が的確に収集できるようなツールを検討し、それを形にした。これらの環境を整えたことから、準備したツールを用いて、実際に調査を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度の活動は、インタビューを通して治療の個別性別に、治療と就労、家庭生活に関する困難を抽出し、それを基に支援方略の検討と調査の方向性の確認を行うことを目標としていたが、実際にはインタビューまでは実施できなかった。 その大きな理由は、近年がんと就労に関する研究やセミナーが急増してきており、それらの情報、活動内容をキャッチアップしたうえで、臨床スタッフ、労働衛生スタッフとともにインタビュー内容を吟味した結果、インタビューガイド作成に時間を要したためである。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査を効果的に進めるため、記録ノートを工夫し、調査の効率アップと精度の向上を図っている。これにより、調査施設が遠隔地であっても複数の対象者をきめ細かくフォローすることが可能となり、遅れを取り戻すことができる。
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次年度使用額が生じた理由 |
80,000円については、平成26年度の活動において、打ち合わせ場所等の関係で、一部の研究分担者には交通費の負担が不要となり未使用となったため。また324円については、収支計算にミスがあったため。
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次年度使用額の使用計画 |
80,000円については研究分担者の来年度分として活用してもらい、324円については自らの繰越金として活用する。
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