バスマップは当初、複数の事業者が運行している都市で作成された。この背景には、事業者が自社の情報のみを掲載したバス路線図の提供にとどまってきたためである。路線図は、空間表現に乏しいため、バス停周辺の正確な情報が把握しにくい。バスマップは、地図をベースに作成することで、バス路線以外の空間情報の提供を目指している。しかし、事業者間の連携が進まないため、バスマップは主に民間団体が作成していた。バスマップの作成にあたっては一定水準のスキルが必要とされており、これが事業者が独自に作成しにくい要因となっている。
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