この3年間で、一般にはあまり知られていなかったダークツーリズムという名称と概念が広く知られるようになり、研究の認知度は飛躍的に高まったといえる。また、学術界においてもダークツーリズムの名を冠した研究会や研究プロジェクトが見られるようになり、研究の深化も進んだと言ってよい。研究メンバーも、アカデミックのみならず一般社会への研究のアウトリーチにも心を砕いてきた。3年間の成果としては、「日本型ダークツーリズム」と言う概念が、慰霊や共感に軸足をおいたもので、これをヨーロッパに対してもっと強力に発信していくべきではないかという確信を持つに至った。
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