本研究では、旅行先へのリピーターの心理・行動について実証的に解明することを試みた。その結果、旅行先へのリピート訪問には「情緒」「機能」「変化・補償」の3要因が相互に関係しているということ、またこれらの要因をもとに、旅行先へのリピーターは「ファン型」「習慣型」「心残り型」「低関与型」の4タイプに類型化できることが明らかになった。さらにその中でも「ファン型」は、旅行先への態度形成や行動において、一般の旅行者とは極めて異なる性質を持っていることが明らかになった。すなわち、リピーターの獲得を目指す旅行先にとって、これらの要因や類型に応じたマーケティング戦略を展開することの必要性が示唆された。
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