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2015 年度 実施状況報告書

観光統計を活用した観光構造の空間分析及び調査システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 26360093
研究機関松江工業高等専門学校

研究代表者

村上 享  松江工業高等専門学校, 数理科学科, 准教授 (50321469)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード観光周遊特性 / 観光消費特性
研究実績の概要

中海・宍道湖・大山圏域では,二次交通対策,観光資源の有効活用など様々な課題を抱えていることから,観光ルート,観光情報提供のあり方,圏域で取り組むべき振興策等について考察することは有用である.そこで本研究では,2015年8月に,当圏域に来訪した観光客に対してアンケート調査を行い,観光周遊行動の実態データを収集した.この調査結果をもとに,観光周遊に関する様々な行動特性等について,数理解析等の科学的アプローチを活用して分析し,今後の観光振興策に有用となる情報源を導き出すことが本研究の目的である.平成27年8月に中海・宍道湖・大山圏域における観光周遊調査を実施した。
本調査の協力依頼を各地(行政,観光施設等)で行ったところ,当圏域における複数箇所の観光施設において6000通以上のアンケートを配布し,1050通の回答を得ている.この調査は,特に道路ネットワークと観光周遊行動に着目しているが,本調査では観光消費行動特性の分析も目的としている.配布・回収方法は次の通りである.
① 調査員による配布・郵送回収(2015年8月13,14日,9月20日配布)
② 観光施設の情報コーナー等に調査票を設置し,希望者が自由に受け取り郵送回収
③ 宿泊施設のフロント等において宿泊客に手渡し配布・郵送回収
本研究では,分析の基礎となる単純集計やクロス集計に加えて特に,観光客の周遊特性に注目した分析を行った.観光周遊行動を分析するにあたり,当圏域内の近隣の観光地を,市町村を基に1つの大きな観光エリアとして定義した.そして,観光エリア間の周遊行動について分析し,これを基にグラフィカルモデルの作成及び先行研究との比較を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り,平成27年8月に大規模な調査を実施できた.8割のデータの入力が完了し,分析結果の中間報告を島根県商工会議所にて実施している。

今後の研究の推進方策

残りのデータを入力し,基礎集計や様々な観点からクロス集計を実施する。特に周遊特性,観光消費行動の分析を中心に行う。その後、この研究成果を観光学会にて発表する。

次年度使用額が生じた理由

アンケートの実施日が平成27年8月であったため,データの入力が300通分未入力である。年度末の中間報告に間に合わせるために途中段階での分析報告となった。今後入力を再開し,すべてのデータ入力終了後に分析を再開する。その後,学会等にて発表し,報告書を作成していく。

次年度使用額の使用計画

データ入力を完了させたのち,分析を再開しその研究成果を学会等で発表し,報告書を作成する。

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公開日: 2017-01-06  

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