研究課題
基盤研究(C)
本研究は、同時代におけるさまざまなカント哲学の受容と批判を収集・整理し、それらに対する応答をカントの著作や遺稿などに跡づけることによって、同時代の思想的な脈略のなかで、『純粋理性批判』から『オプス・ポストゥムム』にいたるまでのカントの超越論哲学とその発展を再構成して解釈する試みである。とりわけ、超越論的演繹論の自己意識論や、観念論論駁について、同時代的なコンテクストから解釈することに尽力した。
哲学