本研究は、BI(ベーシック・インカム)導入によって民主主義が活性化し、それが持続可能な未来を実現する人材を育成(ESD)するという洞察から出発し、そして日独の関連研究者の共同研究を通して〈民主主義、BI、ESD〉という3要素の相互連関を哲学に解明することであった。研究の成果として明らかになった点は、いずれかの1要素を具体的制度として導入することが重要ではなく、むしろ相互に基礎づけ合う理念としての〈民主主義、BI、ESD〉、つまりこの理念複合体が、地球環境問題と少子高齢化に直面する日本社会の具体的問題解決に改革方向を示唆しうるということであった。
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