平成26年に「アウシュヴィッツ以後の『ユダヤ的なるもの』」を共通テーマとした京都ユダヤ思想学会で基調講演を行い、第8回一橋フォーラムで「ハンス・ヨナスの自然哲学」と題して口頭発表を行った。前者はヨナスの哲学のなかのユダヤ的伝統を摘出したもので、平成27年に論文「内在と超越――ハンス・ヨナス哲学の展開」にまとめて『京都ユダヤ思想』に掲載した。同年には入門書としては珍しくヨナスに言及した著書『倫理学の話』(ナカニシヤ出版)を刊行。平成28年にはヨナスがその師から離反した原因となるハイデガーのナチス加担を含めて「存在の政治と絶対無の政治」と題して日本哲学会シンポジウムのパネリストとして報告した。
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