研究課題
基盤研究(C)
『易学啓蒙』に説かれる朱熹の「象数易学」を解明することを目標とし、そのための第一歩として、柳川藩儒・安東省菴(1622~1701)によって編纂された註釈集『啓蒙難解』に着目し、その内容を明らかにした。また、中国・朝鮮・江戸期日本における『易学啓蒙』の註釈書・研究書を蒐集・調査した。さらに、『啓蒙難解』をはじめとする諸注釈を参考にしつつ、朱熹『易学啓蒙』の解読を試みた。研究期間内では、同書「本図書第一」に説かれる朱熹の「河図洛書」説を解読・分析して論文として整理し、報告を行った。
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