研究課題/領域番号 |
26370048
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
森 由利亜 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30247259)
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研究分担者 |
松本 浩一 筑波大学, 図書館情報メディア研究科(系), 教授 (00165888)
丸山 宏 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (00229626)
浅野 春二 國學院大學, 文学部, 教授 (30289714)
鈴木 健郎 専修大学, 商学部, 准教授 (40439518)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 明清道教 / 伝授 / 道教戒 / 抛兵 / 招兵 / 普渡 / 正薦 / 儀礼 |
研究実績の概要 |
平成二七年度は、森由利亜(代表研究者)が9月11日にフランス、オッソワ「ポール・ランジュヴァンセンターで開催されたDaoist Lives: Colloque international d’(e)tudes tao(i)stes; In honor of Kristofer Schipper's 80's birthday(道教的生活:クリストファー・シペール80歳記念国際道教学会議)に参加し、学会報告"Tracing back Wang Changyue's Consecration Ritual for those Who Leave Their Family in History of Daoism."(「王常月の授戒儀の源流を道教出家伝戒儀の歴史に探る」)を行った。また、平成二八年3月29日~30日にアメリカ合衆国ワシントン州タコマ市パシフィック・ルーテル派大学で行われた第四回日米道教会議Fourth Japan-American Daoist Studies Conferenceの準備のために、二回にわたり準備会合を持った。第一回は二七年一二月二六日、早稲田大学文学学術院キャンパス三九号館第4会議室にて、14:00-17:00に開催。出席者は、森由利亜、丸山宏氏、松本浩一氏、広瀨直記氏(研究協力者)、林佳恵氏の5名。会議までの日程を決定した。第二回は二八年2月11日13:00~18:00に、筑波大学春日エリア(春日キャンパス) 7D棟3階321室 (7D321)で準備会を行った。参加者は、森由利亜、浅野春二氏、丸山宏氏、松本浩一氏、広瀨直記氏(研究協力者)、田中文雄氏(研究協力者)、蘇素卿氏(研究協力者)の七名。上記のメンバーと池平紀子氏(研究協力者)による日本語版発表原稿を検討した。その後、コロラド大学テリー・クリーマン教授とメールでやりとりしながら、第四回日米道教会議のプログラムを作成した。上記のごとく、平成二八年3月29日~30日に同学会をタコマ市パシフィック・ルーテル派大学で開催。ただし、帰国日が4月1日になるため二八年度の予算から費用を支出することになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
廣瀬直記氏(早稲田大学院・研究協力者)は上清経の真偽判別に関する問題について考察。池平紀子氏(大阪市立大学[当時]・研究協力者)は、六朝道教戒について考察。森由利亜は、清朝の道教戒について考察。田中文雄氏(研究協力者)は 道教の死者儀礼の展開について考察。松本浩一氏は宋元明の普渡儀礼の展開について考察。浅野春治氏と丸山宏氏はそれぞれ湖南省藍山県ミエン系ヤオ族の儀礼(清朝期に起源を有するとみなし得る儀礼)について、道教儀礼との関連を含めて考察した。平成二八年三月二九日、タコマ市パシフィックルーテル派大学で開催された第四回日米道教会議において、これらの研究成化を報告し、アメリカ側の参加者と討論を行った。「やや遅れている」とするのは、日米道教会議の開催が3月末となり、日本側参加者の帰国が4月1日となったため、二七年度予算で予定していたアメリカへの渡航費などが使用できず、来年度予算に繰り越されたことを主たる理由とする。
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今後の研究の推進方策 |
日米道教会議の開催が3月末となり、日本側参加者の帰国が4月1日となったため、二七年度予算で予定していたアメリカへの渡航費などが使用できず、来年度予算に繰り越されたが、会議自体は問題なく開催され、大きな成果を収めることができた。今後は、この会議の内容を深めて、アメリカ側の研究者との共同執筆で研究書を完成させることがひとつ。第2に、明清道教の研究の現状とその意義について共同研究による考察を深めてゆく。
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次年度使用額が生じた理由 |
既に2016年3月29日から2016年3月30日にかけて、米国ワシントン州タコマ市パシフィック・ルーテル派大学で第四回日米道教会議を開催したが、日本側出席者(本課題の研究責任者と分担研究者および協力研究者)が帰国したのが(1人を除き)4月1日であったことから、2015年度予算から支出することができなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
既に2016年3月29日から2016年3月30日にかけて、米国ワシントン州タコマ市パシフィック・ルーテル派大学で第四回日米道教会議を開催したが、日本側出席者(本課題の研究責任者と分担研究者および協力研究者)が帰国したのが(1人を除き)4月1日であったことから、2015年度予算から支出することができなかった。2016年度にこの学会参加のための旅費と日当を支出する予定である。
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