古インド・アーリヤ語(広義の「サンスクリット語」)の語形を語根,語幹,接尾辞,語尾などに分節し,活用組織とその具体的語形,語形成の原理と機能を正確に分析把握する。古イラン諸語との比較を通じてインド・イラン祖語形を復元し,さらに,インド・ヨーロッパ祖語からの展開次第を跡づけて形成原理を検証の上,歴史文法の観点から古インド・アーリヤ語形態論を著す。以上を目的とした。当初の計画の中,名詞部分については作業を完了した。動詞部分についてはより徹底した記述を目指し,改めてカテゴリーの厳密化,用語の再定義などの作業からはじめ,今後の課題として計画を立てた。現在遂行中である。
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