《八千頌般若》十二種のテキストを対照した『《八千頌般若》諸本対照』を作成し、95%完成した。漢訳七種、すなわち『道行般若経』(西暦179年訳)、支謙訳(222-257年訳)、『摩訶般若鈔経』(3世紀後半訳)、鳩摩羅什訳(408年訳)、玄奘訳第五会(660-663年訳)、玄奘訳第四会(同)、施護訳(982年訳)、ガンダーラ語写本・梵本・チベット訳・英訳を対照した。支謙訳『大明度無極経』(西暦222-257年訳)の詞典も八割方できた。ガンダーラ語《般若経》断簡の英訳作業もほぼ終了した。ギルギット出土の《般若経》梵語写本(七世紀初頭の書写)のファクシミリ版と解説を出版した。
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