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2015 年度 実施状況報告書

8-10世紀インドにおける主宰神論争史研究

研究課題

研究課題/領域番号 26370063
研究機関神戸女子大学

研究代表者

狩野 恭  神戸女子大学, 文学部, 教授 (70204592)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードタットヴァサングラハ / 主宰神論証 / ニヤーヤマンジャリー
研究実績の概要

平成27年度は、第一に、『タットヴァ・サングラハ』『同パンジカー』(TS,TSP)主宰神論章についての和訳を基にして、関連個所の注記を行った。同章には8世紀以前のニヤーア・ヴァイシェーシカ学派の学匠の主宰神論が前主張(プールヴァパクシャ)として登場するが、ウッドョータカラなどを中心にそれらの主張を整理した。また、ダルマキールテイの主宰神批判との関連についても検討し、注記としてまとめた。
第二に、『ニヤーヤ・マンジャリー』(NM)写本の収集行った。12月にゲッテインゲン大学を訪問し、同大学<写本稀有文書館>(Handschriften und Seltene Drucke)において(NM)写本などの調査を行った。
同写本は現在、10数本が確認されているが、部分的なものも多く、その系統はいまだ確定していない。平成26年度にインドにおいて収集したものと合わせて、現在校訂テキストの準備としての、比較検討に入った。
平成26年度に参加した、国際ダルマキールテイ学会の発表論文については、平成27年12月に校正を行い、現在、出版に向けて準備中である。
その他、信州大学で11月14-15日にかけて行われた、Comparative Philosophy of Perception に参加し、また、12月にライプチヒで行われた、ヤマーリ作プラマーナヴァールッテイカアランカーラ注の写本検討会に参加し、冒頭部分について検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

『ニヤーヤ・マンジャリー』の写本の収集作業は順調に進んでいる。
一方、『タットヴァ・サングラハ』『同パンジカー』については、英訳を進める予定であったが、主として、研究協力者との時間的都合により開始が遅れている。

今後の研究の推進方策

『ニヤーヤ・マンジャリー』写本の収集作業は順調に進んでいるが、なお、数回、インドに出張し、調査する必要がある。28年度2-3月にインドを再訪問する予定である。
『タットヴァ・サングラハ』『同パンジカー』の英訳については、今年度に開始する予定である。

次年度使用額が生じた理由

物品購入の必要性が次年度にずれ込んだことが主な理由である。

次年度使用額の使用計画

前年度購入予定の物品は今年度前半に購入する予定である。さらに今年度は、研究計画についての情報交換のために、8月に北京でのチベット関連学会に出席する予定である。また、9月には、P.パテイル教授に引き続いて研究協力を要請しているマーク・シデリッツ元イリノイ大学、元ソウル大学教授との共同作業(英訳)のために、ニューヨークを訪問する予定である。資料関連では、写本の調査の継続として、3月初旬にインドの研究所を2か所訪問し、調査をする予定。

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公開日: 2017-01-06  

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