• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

ポスト九学会連合調査の宗教学的奄美研究

研究課題

研究課題/領域番号 26370064
研究機関東京大学

研究代表者

西村 明  東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (00381145)

研究分担者 田島 忠篤  天使大学, 看護栄養学部, 教授 (40179693)
一色 哲  帝京科学大学, 生命環境学部, 准教授 (70299056)
町 泰樹  鹿児島工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (30725693)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード奄美 / 宗教 / 九学会連合 / スピリチュアリティ― / フィールドワーク
研究実績の概要

平成26年度は、調査準備とパイロット調査の実施を行った。調査項目1「個人の宗教性・スピリチュアリティ研究」「3神社神道研究」「4仏教研究」「6プロテスタント研究」「7新宗教研究」について着手した。
特に1に関しては、10人近くのインタビューデータを収集し、それをもとに次年度以降の方針を検討することができた。
また、3の神社神道研究に関しては、研究分担者によって、パイロット調査のために各市町村の郷土史等の資料を収集した。現在その整理中である。与論島の神社については、神主と連絡を取り、来年度(平成27年度)の聞き取り調査を予定している。他の島々の神社については、先述した資料をもとに、調査対象となる神社や神主を選定中であり、来年度には本調査を行う予定である。
さらに、6プロテスタント研究」については2014年10月29日から11月3日まで奄美群島の徳之島で文献調査と聞き取り調査を行った。徳之島町立図書館では地域研究を中心に文献を収集した。また、日本基督教団徳之島伝道所で聞き取り調査を行い、島内にあるカトリック教会や戦前の教会跡などで実地調査を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「2民間信仰研究」と「5カトリック研究」については、現地での滞在時間の制約などもあり、今年度は実施に至らなかった。滞在場所や移動の問題など現地における物理的制約の面が大きい。
「8柳川啓一資料の整理」については、個人の宗教性のインタビューデータの整理に時間がかかり、十分な整理の時間が取れなかった。

今後の研究の推進方策

前項の調査項目2・5の実施については今年度の反省点を踏まえ、現地調査時の滞在場所や調査班の組織について改善を行うことで、効率的な調査を実施する。
8については、タイムスケジュールを立て、それに沿った実施を心掛ける。

次年度使用額が生じた理由

研究分担者の町泰樹氏は本年度鹿児島高専に就職したばかりであり、計画通りに調査が実行できなかったため次年度に持ち越すこととなった。また一色哲氏も大学を移ったばかりであった。

次年度使用額の使用計画

次年度から本調査を開始すべく、インフォーマントの選定など、準備は整っているため十分計画的な執行が可能である。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 葬送儀礼への第三者の関与-参入と介入の視点から2015

    • 著者名/発表者名
      西村明
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告

      巻: 191 ページ: 299-314

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 南島キリスト教史入門─奄美・沖縄・宮古・八重山の近代とキリスト教─ 第5回 南島における近代のはじまりと奄美におけるカトリック宣教の開始2015

    • 著者名/発表者名
      一色哲
    • 雑誌名

      福音と世界

      巻: 平成27年3月号 ページ: 50-53

  • [雑誌論文] 隔たりへの感受性-遺骨収集・戦地慰霊への宗教学的アプローチ2014

    • 著者名/発表者名
      西村明
    • 雑誌名

      東京大学文学部次世代人文学開発センター研究紀要

      巻: 27 ページ: 27-36

  • [雑誌論文] 越境する『導師』たち-戦跡慰霊に対する仏教者の関わりについて2014

    • 著者名/発表者名
      西村明
    • 雑誌名

      アジア仏教の現在VI 仏教と死者のゆくえ―近現代の日本からの展望

      巻: 6 ページ: 49-67

  • [雑誌論文] 書評「志賀市子著『〈神〉と〈鬼〉の間-中国東南部における無縁死者の埋葬と祭祀』」2014

    • 著者名/発表者名
      西村明
    • 雑誌名

      宗教と社会

      巻: 20 ページ: 98-101

  • [雑誌論文] 書評「石川明人著『戦場の宗教、軍人の信仰』」2014

    • 著者名/発表者名
      西村明
    • 雑誌名

      宗教研究

      巻: 381 ページ: 274-278

  • [雑誌論文] 南島キリスト教史入門─奄美・沖縄・宮古・八重山の近代とキリスト教─ 第1回 南島キリスト教の深さと広がり2014

    • 著者名/発表者名
      一色哲
    • 雑誌名

      福音と世界

      巻: 平成26年11月月号 ページ: 18-30

  • [学会発表] 国民国家形成期における包摂と排除―鹿児島県与論島を事例として―2015

    • 著者名/発表者名
      町 泰樹
    • 学会等名
      鹿児島哲学会
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島県鹿児島市)
    • 年月日
      2015-06-06
  • [学会発表] ポスト九学会連合の奄美調査の可能性2014

    • 著者名/発表者名
      西村明
    • 学会等名
      日本宗教学会
    • 発表場所
      同志社大学(京都府京都市)
    • 年月日
      2014-09-13
  • [学会発表] 東アジアのキリスト教についての交流史的研究・試論─帝国周縁部における日本教会の伝道圏形成と喜界島を事例に─2014

    • 著者名/発表者名
      一色哲
    • 学会等名
      日本基督教学会第62回学術大会
    • 発表場所
      関西学院大学(兵庫県西宮市)
    • 年月日
      2014-09-10
  • [学会発表] 戦争死者の慰霊とパフォーマティブな記憶-モニュメント・写真・仏像2014

    • 著者名/発表者名
      西村明
    • 学会等名
      国立大学法人総合研究大学院大学学融合研究事業・公開セミナー「負の文化遺産についてあらためて考える」
    • 発表場所
      国立民族学博物館(大阪府吹田市)
    • 年月日
      2014-07-26
    • 招待講演
  • [学会発表] 越境する『導師』たち-戦跡慰霊に対する仏教者の関わりについ2014

    • 著者名/発表者名
      西村明
    • 学会等名
      龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)2014年度 第2回 国内シンポジウム「アジア仏教の現在VI」 仏教と死者のゆくえ―近現代の日本からの展望―
    • 発表場所
      龍谷大学(京都府京都市)
    • 年月日
      2014-05-31
    • 招待講演
  • [学会発表] Mapping Minamata on Kyushu island  on the geopolitical perspective and the tracing-layer movements2014

    • 著者名/発表者名
      Akira Nishimura
    • 学会等名
      International Union of Anthropological and Ethnological Science
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県千葉市)
    • 年月日
      2014-05-16

URL: 

公開日: 2016-05-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi