研究課題/領域番号 |
26370067
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研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
星野 英紀 大正大学, 文学部, 名誉教授 (00054669)
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研究分担者 |
安中 尚史 立正大学, 仏教学部, 教授 (40277744)
奈須 恵子 立教大学, 文学部, 教授 (80287557)
江島 尚俊 大正大学, 付置研究所, 研究員 (80569913)
三浦 周 大正大学, 付置研究所, 研究員 (60646222)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 宗教 / 戦時 / 大学 / 教育 / 戦争 / 総力戦 |
研究実績の概要 |
本研究会では、個々の参加者が個別に研究テーマを設定し、各々が研究を進めていくスタンスを採用している。ただし、定期的に研究会を開催し、そこで研究発表を行うことで、相互の情報共有を行ってきた。頻度としては、2ヶ月に一回程度、場所は、研究代表者の所属機関である大正大学内において開催した。なお、平成26年度は、以下の様なかたちで報告を行った。 6月:江島尚俊「国内諸大学における戦時下研究の現場と課題」について報告を行い、本研究会の総論として戦時下の大学をどのように研究していくか、先行研究への位置づけおよび方法論について提起を行った。次に、10月:松野智章が「戦時下大学における哲学・哲学科の動向」で研究発表を行い、日本主義に関する報告を行った。12月:寺山賢照による「宗教系大学における「慰霊」と公共性」で研究発表を行い、戦時下の大学における慰霊の問題を提起した。2015年2月:三浦周が「「皇国」と仏教学―思想的背景に着眼して―」について発表を行い、仏教学の政治的な動向について報告した。3月:國學院大學・藤本頼生准教授を招聘して「戦前戦後における神職者養成」の動向について講演をいただいた。 当初の計画通り、各個人の研究発表を重ねて順調に研究が進捗している。来年度も同様に、個人研究発表を中心に研究会を運営していく予定である。 また、補則であるが、8月には、江島尚俊がスロベニア・リュブリャナ大学において開催されたヨーロッパ日本研究協会で本科研研究に関する成果の発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究会開催については、当初の予定通り平成26年度において全7回の研究会を開催することができ、各人の研究状況が相互に把握することができている。 なお、本年度繰り越した分については次年度における調査・研究において使用することを計画している。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度も前年度と同様に、2ヶ月に1回の割合で研究会を開催し、互いの進捗状況を情報共有する予定である。研究会開催の時期・発表者・発表テーマは以下のとおりである。 4月:齋藤崇徳(研究協力者)による戦時下の東部神学校に関するものと教団動向を、6月:安中尚史による立正大学に関する研究報告、8月:奈須恵子によるキリスト教系4大学の戦時動向に関する報告、10月:ケイト・中井による上智大学に関する報告、12月:大江満による立教学院に関する報告が行われる予定である。本年度から繰り越した分については、随時、使用予定である。 上記のような研究会開催と並行して、各自は論文の執筆作業を行い、2016年3月末を目処に提出する。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査予定地における調査認可取得に予想以上の時間がかかってしまったため、当初の計画どおりの調査が行えなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成26年度において行えなかった調査は、次年度において行うことが計画されており、そのための準備も整っている。また、奈須への分担金の一部を、共同研究者の三浦周と大江満に配分して、予算の執行を計画通り行う予定である。
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