研究課題/領域番号 |
26370076
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
曽根原 理 東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (30222079)
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研究分担者 |
松本 公一 池坊短期大学, その他部局等, 教授(移行) (60442258)
大島 薫 関西大学, 文学部, 教授 (50319604)
青谷 美羽 京都造形芸術大学, 芸術学部, 非常勤講師 (10578719)
モリス ジョン 駒沢女子大学, 人文学部, 講師 (50774163)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 神仏習合思想 / 東照宮 / 山王権現 / 安楽律 / 談義所 / 延暦寺 / 成菩提院 / 近世化 |
研究実績の概要 |
平成28年度は、主に史料調査と研究成果公開の二つを実施した。 史料調査については、28年7月25日に東京大学史料編纂所、29年2月13-14日に滋賀県米原市の天台宗寺院、同年3月7日に国立国会図書館、同年3月20-21日に福岡市立図書館等において調査を実施した。 成果公開として、国際会議で1度、日本国内の研究会で4回の口頭報告を実施した。まず6月7日に英国ダラム大学で開催された徳川家康没後400年記念「徳川家康の生涯と遺産」研究集会に講演者として招かれ、「徳川家康の神格化と東照宮祭祀」の題目で講演を行い、招かれた10名を超える欧米の研究者や、主に英国内の大学から参加した若手研究者たちと議論や交流を行った。 国内では、6月18日に「近世の宗教と社会」研究会において「成菩提院と安楽騒動」の題目で発表した。次に10月30日に、日本思想史学会におけるパネル報告「「近世化」する日本社会の中の宗教」の趣旨説明を担当した。12月3日の神道宗教学会においては、大会テーマ「近世の神祇秩序と東照宮」のもとで、基調講演を担当した。12月23日に行われた研究集会「近世日本仏教思想研究の過去と現在」においては、「中国明代仏教と日本近世仏教-安楽律論争研究を通じて-」の題目で発表した。 その他、8/4-6鎌倉仏教研究会、8/29-30宗教史懇話会サマーセミナー、9/10-11日本山岳修験学会に参加し、関連知識を得たり、専門の研究者と交流することで本研究の意義を再考するなどの機会を得た。 こうした活動の成果の一部として、曽根原を代表とする成菩提院史料研究会の編著として『天台談義所 成菩提院の歴史』の制作・刊行を企画し、日本学術振興会平成29年度研究公開促進費(学術図書)を申請し採択された。
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