研究課題
基盤研究(C)
江戸町方人別帳、及び文献解釈によって、近代への過渡期における道徳(孝)と都市家族の実態を解明した。核家族が50%超を占め、江戸で家族を形成し、町々を移動しながら定着していた。道徳意識は、自分の家族世帯に対する愛着を特徴とする。親子間の情愛は、家族の紐帯となるが、孝養と養育を通して形成、確認される。孝は、家族による自己完結的な家族構成員の管理、そのための主体的自助努力を本質とする。
思想史