研究課題/領域番号 |
26370093
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
田中 多佳子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (70346112)
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研究分担者 |
谷 正人 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20449622)
二宮 文子 青山学院大学, 文学部, 准教授 (40571550)
北田 信 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 准教授 (60508513)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 北インド音楽 / ペルシア音楽 / 文化交流 / サントゥール |
研究実績の概要 |
4月21日、平成28年度第1回研究会を京都教育大学にて開催し、各人の研究の進捗状況を報告し合った。田中は、ラーガ・データベースの途中経過として、抽出された424件のラーガ一覧を提示した。さらに、夏季インド調査に向けての課題について議論し、二宮は、インド文化とペルシア文化の交差点として最も重要なカシュミールにおける聖者廟調査の必要性を強調し、谷は両文化の接点にある楽器サントゥール調査の重要性を説いた。 国際情勢から判断してカシュミール調査は断念せざるを得ず、谷と田中は、8月26日~9月9日まで、北インドのムンバイ・プネー・デリーにおいて、楽器サントゥールに関する調査を遂行した。いずれの都市においても大きな成果が得られた。 2017年2月7日、第2回研究会を京都教育大学にて開催し、インド調査の概要と成果を報告するとともに、今後の課題について話し合い、来年度の研究成果の公表の方法と内容に関する打ち合わせを行った。さらに井上春緒氏を招き、本研究の内容と深く関わる博士論文に関する報告を受け、大きな示唆を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
複雑な国際情勢と予想外の経済的状況下においても、当初予定していた中央アジア・イラン・インドの3か所のうち、イラン調査とインド調査は決行することができた。関心の高かったカシュミールに行くことはかなわなかったが、インドの他の地域にカシュミールからの重要人物がいたため、順調に情報収集を行うことができた。さらに日本国内で、調査による収集データの分析や文献情報のデータベース化を継続して進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
これまで調査により収集したデータの分析や、文献研究、文献情報のデータベースを集大成し、研究メンバーが各自の研究テーマに沿った論考を発表するとともに、秋に開催される(社)東洋音楽学会大会において共同研究発表を行い、広く研究成果を公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
秋に東洋音楽学会で共同研究発表を行うための国内旅費とするため。
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次年度使用額の使用計画 |
沖縄往復旅費3人分
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