研究課題/領域番号 |
26370095
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
前川 修 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (20300254)
|
研究分担者 |
岩城 覚久 近畿大学, 文芸学部, 講師 (60725076)
増田 展大 立命館大学, 先端総合学術研究科, 非常勤講師 (70726364)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | バイオアート / スペースアート / メディアアート / 美学 |
研究実績の概要 |
前年度の研究会に続き、以下の研究会を行った。まずメディアアーティストでもあり研究者でもあるクリス・サルターを招き研究会を行った(「感性編集技術=アートの現在と未来――感性人類学/メディアアート」、於:同志社女子大学、2016年4月5日)。続く1月の研究会は研究分担者岩城覚久が「スペースアートとエステティックス」で、宇宙環境下でのヒトの知覚の変容をアートにおいていかにとらえるかという問題を提起し、ゲストとして招いた古賀一男(京都ノートルダム女子大学教授:実験心理学・宇宙生命科学)による講演「微小重力環境へのヒトの順応とその限界」(2017年1月21日 於:同志社女子大学)を行い、意見交換を行った。なお本研究会に先立って何度か小規模な集まりを行い、宇宙におけるヒトの身体の変容を検討する宇宙生命科学についての資料を収集整理し、いくつかの問題を焦点化した。さらには映画映像関連でも、宇宙空間を主題とした映画における空間描出について、い問題提起するなど、今後の研究につながる論点も提起を行った。 また、バイオアート、メディアアート、スペースアート各々のこれまでの理論的言説の集積および整理を引き続き進め、3つ全ての観点を統合する作業も研究会と同時に行ったが、以下のような活動も各自が行った。研究代表者前川は芸術学研究会においてアニメーション研究者を招いてメディアの観点から意見交換を行い(2016年10月15日、於:神戸大学)、研究分担者増田は著書『科学者の網膜』(青弓社)で19世紀以来の生命/科学/映像の系譜学的・考古学的討究を刊行した。 さらに前年度までの研究会の内容(メディア・アート、バイオ・アートについての講演と意見交換)を大学紀要等に翻訳し、掲載する準備を行っている(「感性編集技術=アートの現在と未来―感性人類学・メディアアート」2016年3月10日、於:同志社女子大学)。
|