本研究課題では、昭和期に隆盛をみせた〈軽演劇〉を対象に東京を中心とする約40の諸機関での資料の調査・収集、関係者や遺族12人への聞き書き等の基礎調査を行った。また一次資料に基づく軽演劇の代表的劇団の上演年表を作成し、各劇団の変遷、作品傾向を考察した。さらに一部の作品の上演分析を行った。 新たに発見した資料に軽演劇作家・水守三郎資料(未発表小説、台本、日記、舞台写真等)、伊馬春部が九州の軽演劇関係者へ送った書簡、コメディアン鈴木桂介自筆回想ノート、写真「ローヤル館外観」「戦後ムーラン・ルージュ新宿座外観」「戦後ムーラン・ルージュ新宿座舞台」「日劇ミュージックホール舞台」「虻鉢座舞台」等がある。
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