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2018 年度 研究成果報告書

障がい者の創作活動の美術的評価手法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 26370121
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 美学・芸術諸学
研究機関甲南大学

研究代表者

服部 正  甲南大学, 文学部, 教授 (40712419)

研究協力者 池谷 正晴  
山下 陽一  
澤田 真一  
久米 正之  
伊達 伸明  
松塚イェンセン 哲子  
ペリー リュシエンヌ  
ロンンバルディ サラ  
ゴメズ エドワード・M.  
イェンセン ペア・キヨスコ  
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワードアウトサイダー・アート / アール・ブリュット / 障がい者アート
研究成果の概要

障がいのある人の創作活動においては、芸術活動としの意義と福祉的な意義とが同時に目的とされることが多く、創作物の芸術的価値をどう評価するかは難しいところである。本研究では、アウトサイダー・アートやアール・ブリュットという文脈で高く評価されている障がいのある作者を何人か取り上げ、その作品を純粋に芸術という観点から調査研究することと、支援者への聞き取り調査を並行して行った。それによって、作品の基礎データを美術研究の手法で収集し、公開することが、福祉関係者に対しても作品の芸術的価値を理解するうえで重要であることが分かり、その具体的な実践の一例を公開することができた。

自由記述の分野

美術史

研究成果の学術的意義や社会的意義

障がいのある人が制作する美術作品を評価する基準として、アウトサイダー・アートやアール・ブリュットという分類があるが、これは障がいのある人の作品を通常の美術作品と切り分けて評価してしまう危険があることが、本研究における具体的な事例の調査や聞き取り調査を通じて明らかになった。それよりは、通常の美術研究で行われているのと同じように、作品の基礎的なデータの収集を行い、データベースとして公開することで、作品を通常の美術と同じ方法で扱うことができるようになる。それは福祉的観点からは重視されてこなかったことであり、この基礎的データベースの公開によって、福祉関係者にも作品の価値を可視化できた。

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公開日: 2020-03-30  

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