• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

バーナード・ベレンソンと矢代幸雄の往復書簡に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26370128
研究機関東京藝術大学

研究代表者

越川 倫明  東京藝術大学, 美術学部, 教授 (60178259)

研究分担者 山梨 絵美子  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 部長等 (30170575)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード西洋美術史 / 日本近代美術史学史 / イタリア・ルネサンス美術 / 東洋美術
研究実績の概要

平成28年度は、前年度までに整理した英語原文をもとにして、矢代幸雄・バーナード・ベレンソンの往復書簡の邦訳版刊行に向け、全書簡の和訳を実施し、予定通り完了した。また、書簡中に登場する多数の歴史的人物等につき調査を進め、書簡本文に対する訳註の作成を開始した。この作業は平成28年度中に完了することはできなかったが、書籍形態での刊行を目指して継続していく。以上により、当初の研究目的である往復書簡の邦訳出版の準備をおおよそ整えることができた。
調査事項としては、神奈川県立近代美術館に寄託される矢代幸雄宛書簡類のうち、ジョージ・サンソム、ラングドン・ウォーナー、ケネス・クラーク書簡について調査を行ない、また、ロサンジェルスのゲッティ・リサーチセンターに所蔵される矢代幸雄・ジョゼフ・デュヴィーン往復書簡の調査を行なった。また、バーナード・ベレンソンの作品鑑定の手法に関する調査として、初期の著作『美術作品鑑識の基礎』をとりあげて、詳細な検討を行なった。
刊行物としては、研究協力者の平井彩可による「ボッティチェリを語る日本人評論家―-『タイムズ・リテラリー・サプルメント』、1925年11月12日号より」(矢代幸雄著『サンドロ・ボッティチェリ』1925年に対する重要な書評)の邦訳が刊行された。
往復書簡の最終的な邦訳版刊行に向け、都内の出版社と合意することができた。2018年度内の刊行を目指して、現在翻訳文の推敲を継続している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] The Publisher of the Woodcut Triumph of the Christian Knight after Battista Franco2016

    • 著者名/発表者名
      Michiaki Koshikawa
    • 雑誌名

      Aspects of Problems in Western Art History(東京芸術大学西洋美術史研究室紀要)

      巻: 14 ページ: 107-114

  • [雑誌論文] ボッティチェリを語る日本人評論家―-『タイムズ・リテラリー・サプルメント』、1925年11月12日号より2016

    • 著者名/発表者名
      平井彩可
    • 雑誌名

      Aspects of Problems in Western Art History(東京芸術大学西洋美術史研究室紀要)

      巻: 14 ページ: 175-184

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi