川端康成の作品を中心に、原作小説と国内外での映像化作品とを比較・分析し、国内外での調査をもとに作品内に文化的事象がどのように捉えられているかを検討、文学作品の映像化の意義を考察した。国外では、パリ・フランクフルト・ベルリン・ブリュッセルにおいて日本近代文学作品の映画化作品に関する資料を収集し、映像関係資料館や映画館・劇場等の調査を行った。また、パリ日本文化会館で開催された川端康成展・川端康成原作映画上映会においてアンケート調査を実施し、アントワープにおいては川端康成原作「眠れる美女」をオペラ化した演出家と作曲家に対してインタビュー調査を行い、その成果を学会誌や雑誌に発表した。
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