本研究は、芸術音楽と電子工学の協働の在り方について、ヨーロッパの中でもさまざまな実績のあるフランスの研究機関を中心に調査することを第一の目的とし、電子工学が芸術音楽の表現にどのような変化をもたらしたか、表現のモデルはいかに拡張されたのかを実際に国際協働を行うことで明らかにすることを第二の目的をした。 国際協働では、空間を使う表現を中心に据え、音楽の表現モデルが、音響のみならず空間をも媒体とすることを可能にした点をテーマに実験を行った。また、電子工学による芸術表現のモデルの拡張には、その環境と教育体制が必須であるという事実に基づき、日本の教育機関での実践に向けて、環境と指導体制の整備を行った。
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