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2015 年度 実施状況報告書

動画サイト視聴者コメントの解析によるアニメ舞台地への観光誘致の調査

研究課題

研究課題/領域番号 26370184
研究機関金沢学院大学

研究代表者

越田 久文  金沢学院大学, 芸術学部, 准教授 (30585873)

研究分担者 酒井 亨  金沢学院大学, 経営情報学部, 准教授 (90645350)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードアニメ / 聖地巡礼 / ビッグデータ / ニコニコ動画 / 地域振興 / 観光誘客
研究実績の概要

2015年度はコメントデータの解析方法について6月20日~21日に東京で開かれた情報通信学会においてデータ解析専門家と意見交換し、解析方法について若干修正を加える必要性が生じ、そのためデータ解析については従来のマイニングによる共起分析に加えた手法を検討している。
一方では、アニメ舞台地の現地調査は精力的に進めた。これを主に担当する酒井(連携→分担者)が、8月13日~18日に広島県、島根県、鳥取県、8月18日~23日に埼玉県、茨城県、東京都、9月19日~23日に宮城県、岩手県、11月12日11月18日~24日に福岡県、鹿児島県、熊本県、大分県、3月8日~11日東京都において舞台地の自治体観光担当者、観光協会、商店街、商工会などの関係者にファンの来訪状況および行政・地元の取り組みに関する聞き取り調査および統計情報の収集を行った。これによって、申請段階に想定していなかったいくつかの市町を新たに調査・解析対象とする必要性を発見した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ニコニコ動画のコメントデータは予想以上に膨大なため解析に手間取った一方では、データと突き合わせる際に必要な現地情報については、予想以上に順調に進展した。また8月には成果の一部を取り込んだ共著を刊行した。これらを総合的に評価すれば、ほぼ順調に進展していると言えよう。

今後の研究の推進方策

2016年度は最終年度であり、現地調査をさらに続ける一方で、解析方法を追加し、コメントデータとの対照を進め、完成させる。また精力的に推進した現地調査の結果、申請段階に重点となると判断した市町以外の地域(広島県呉市、長崎県、青森県弘前市など)も調査対象に加える。
6月に2015年度現地調査成果のまとめた図書の刊行が決まっているほか、情報通信学会、情報処理学会の大会ないし研究会において報告したり、またアニメ聖地巡礼がアジアでも注目されていることに鑑みて、シンガポールや台湾の学術誌への論文を投稿したりする計画である。
最終年度であることから、年度末に公開報告会を開催する予定である。
ただし前述したとおりビッグデータ解析に予想外に時間がかかっていることから、2016年度中に当初想定したニコニコ動画サイトのコメントとユーザー行動の相関関係を証明できるかは現時点では不確定である。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者越田が現地調査に同行し、画像解析用の動画、写真を採取する予定であったが、ビッグデータ解析に予想以上の時間を取られ、旅費の執行が当初より遅れたため。
その分、年度途中より酒井を分担研究者申請し、越田が行う予定であった調査を一部分担した。
また越田が執行する予定であった備品も研究手法の一部修正により、備品の一部は執行する必要がないものと判断した。

次年度使用額の使用計画

研究申請時以降のアニメ作品について研究に値すべき事例が幾つか出てきており、繰越分によりそれら新たに調査の必要が生じた地域の現地調査旅費及びアニメソフト購入費に充当することにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 図書 (2件)

  • [図書] アニメが地方を救う!?:「聖地巡礼」の経済効果を考える2016

    • 著者名/発表者名
      酒井亨
    • 総ページ数
      270
    • 出版者
      ワニ・プラス
  • [図書] コンテンツツーリズム研究:情報社会の観光行動と地域振興2015

    • 著者名/発表者名
      岡本健(編著)、雜賀玲衣、酒井亨ら計25名
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      福村出版

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公開日: 2017-01-06  

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