研究課題/領域番号 |
26370184
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研究機関 | 金沢学院大学 |
研究代表者 |
越田 久文 金沢学院大学, 芸術学部, 准教授 (30585873)
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研究分担者 |
酒井 亨 金沢学院大学, 経営情報学部, 准教授 (90645350)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | アニメ / 聖地巡礼 / ビッグデータ / ニコニコ動画 |
研究実績の概要 |
補助事業期間延長承認を受けた。解析対象であるニコニコデータセットの直近4年分10億件のデータが新たに公開され、研究精度向上に必要と判断したためである。テレビアニメについては毎年200を超える作品が制作されており、アニメファンの視聴行動、聖地巡礼の志向等も変化しており、解析でも10年前とは異なった傾向が見られる。 一方、現地調査もニコニコデータセットの新規分に合わせて、注目すべきアニメ舞台地の追加調査を実施した。8月から9月にかけて主に東北地方調査を実施し関係施設・関係者へのヒアリング調査等を行った。 次年度も引き続きデータ解析、現地調査を継続し最終年度の成果発表に繋げる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ニコニコデータセットの新規追加分の解析は既存の手法を踏襲し、ほぼ基礎解析(形態素解析、頻度、重み付け)は終了。既存データと合わせ研究成果としてまとめる。 現地調査では、福島、会津若松、秋田、横手、青森、弘前等のアニメ舞台地、アニメ文化調査として名古屋のイベント等の調査を実施。これまでの調査と合わせて、研究分担者酒井がレポート、書籍として発表した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究のテーマは、インターネット上のアニメに関する言動と、その言動が聖地巡礼等の実体行動と結びつくか、その行動が地域振興にどう結びつくかを観察し、またアニメ作品の内容とそれらの間に法則性、相関性があるかを確かめるものである。 最終年度である本年は、引き続きデータ解析、現地調査等を進め、年度後半にはニコニコデータセットの提供元であるドワンゴ社、国立情報学研究所と共同で研究成果発表会を実施するとともに、論文として公開する。 また、ネット特有の言い回し等に特化した形態素解析辞書や、重み付け等、解析をする上で必要となった手法についても、今後の同種研究の一助としたく、何らかの形で公開したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
ビックデータ解析で直近5年分のデータが追加されたことにより、さらに研究データを収集する必要性があり、補助事業期間延長承認を受けてデータ解析や現地調査の費用として次年度に充てるため。
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次年度使用額の使用計画 |
ビッグデータ解析で直近5年分のデータが追加され、研究対象とすることとなった。データ解析の人件費、消耗品費として使用する。 併せて現地調査や学会発表の旅費、論文発表に係る経費にも使用する。
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