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2017 年度 実績報告書

音楽表現の新たな素材としてのヒューマンビートボックスに関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 26370193
研究機関札幌国際大学短期大学部

研究代表者

河本 洋一  札幌国際大学短期大学部, 幼児教育保育学科, 教授 (50389649)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードヒューマンビートボックス / 直接的模倣音 / ヴォイスパーカッション / 音楽表現
研究実績の概要

今年度は日本国内でのヒューマンビートボックスの萌芽から発展に至る軌跡を中心に研究を進めた。日本国内では、ヒューマンビートボックスを取り入れたレコードアルバム『FAT BOYS』が1985年に発売されたが、発声器官を使った直接的模倣音による演奏が広く認識されるようになったのは、2001年に、テレビ番組で「ヴォイスパーカッション」という和製英語が使われてからである。
ヒューマンビートボックスとヴォイスパーカッションは、発声器官を使った直接的模倣音を使用している点では軌を一にするが、前者はヒップホップ音楽の延長線上にあり、模倣音だけでなく人間由来の様々な音を素材としている。一方、後者は日本国内で流行したアカペラ・ブームの延長線上にあり、コーラスの伴奏を支えるベース音や打楽器の一部として認識されており、使用される音は、あくまでも楽器の代用音としての模倣音である。
国内でのヒューマンビートボックスの萌芽は、2003年に発売されたビートボクサーAFRAのCDアルバムに始まる。AFRAは世界的なビートボクサーの第1世代(1983から2003年頃)の後を引き継ぐ世代との接点をもつ国内初の存在であり、20000年年には、サマー・ステージ2000(米セントラルパーク)の出演で、アメリカでデビューした。
その後、2004年のテレビCMへの出演を契機に日本人ビートボクサーとして国内外から認知されるようになった。AFRAが海外から持ち込んだ技法は、日本におけるヒューマンビートボックスの技法の基礎を成しており、その技法の変遷を辿ることは、日本におけるヒューマンビートボックスの変遷を辿ることでもある。しかし、今回の研究では、その変遷を記述的研究成果としてまとめるには至らなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 日本におけるヒューマンビートボックスの萌芽とその発展2018

    • 著者名/発表者名
      河本洋一
    • 学会等名
      日本音楽表現学会
  • [備考]

    • URL

      https://www.humanbeatboxlab.jp/

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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