海外の著名なバレエ団が実施している障害者に向けたプログラムを調査し、効果的な指導方法を具体的かつ実践的に探究した。その結果、障害者に向けたバレエ・ワークショップでは、バレエ指導者と専門的知識を持つスタッフとの連携が不可欠であり、その上で音楽などバレエの知識を使う手法が明らかになった。さらに、対象者と信頼関係を構築し周囲の理解を得る上でも、カリキュラム等の明文化が有効であることがわかった。 本研究によって明らかになった指導方法と知識は、すでに文化庁が実施するワークショップ等で活用されており、その成果は現場に還元されるとともに、あらゆる人々に向けたバレエ教育の可能性を提示することができた。
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