研究課題
基盤研究(C)
信暁は近世後期に京大阪を中心に活躍した真宗僧侶である。本研究ではまず信暁の著書に関する書誌学的調査を実施し、信暁の著書94点166種の書誌を確認し、その成果を「大行寺信暁書誌目録」として刊行した。そして、信暁の主著である『山海里』はその第5篇以外はすべて、信暁が住職を勤める大行寺が板元を務め、第5篇は大行寺とその本山に当たる佛光寺が共に板元を担っていたことを明らかにした。また『山海里』の支配人は京都の菱屋友五郎、菱屋友七が担い、永田文昌堂がコーディネーターの役割を果たしていたことを解明した。
日本文学