研究課題
基盤研究(C)
「無病長寿」を目的とした貝原益軒を含む江戸中期までの養生論に比べ、江戸後期の養生論は目的が多様化していた。本研究は、その多様化の様相及びそれを支えた考え方を明らかにする一環として、養生の目的を生活形成・人間形成へと発展した江戸後期に活躍した国学者鈴木朖の養生論について、その儒学の受容の実態、養生に関する独自性を彼の著書『養生要論』『続養生要論』に基づいて考察し、『養生要論』『続養生要論』の現代語訳・注釈書に努めた。
人文学