私は2009年~2011年度の科学研究費助成事業「昭和文学の結節点としての福永武彦-古事記からヌーヴォロマンまで」で福永武彦の文学と生涯について多方面に亙って調査考察し、成果を公刊しましたが、今回の研究はその上に立って、近年発見せられた資料も利用しつつ研究を一層深め、未だ本格的な評伝がない福永の伝記的事項の調査にも当たったものです。 また、生誕100年を前に福永文学研究の現状とその可能性を確認するべく、研究者5名を招聘して研究懇談会を催しました。 これらの研究成果をまとめた『年報・福永武彦の世界』第4号を2017年3月に刊行、研究者や文学館、研究機関等に配布して、研究成果を広布しました。
|