研究課題
基盤研究(C)
本研究は近世中期における明清漢籍受容史の観点に立って、『唐詩選』・『世説新語補』など主として徂徠学派よって制作された国字解、講釈などと称する通俗的啓蒙的注釈書を取り上げて、漢籍のもたらす知の通俗化の諸相について吟味した。また、徂徠学派の中でもこうした傾向に批判的であった平賀中南の事蹟、言説について、重点的に分析し、この問題を多面的に考察した。
日本近世文学