緊急課題になっている折口信夫のみ整理・未解読資料を解読分析することにより、その全体像を把握し、さらに個別の資料の評価分析を行い、それに基づいて、折口信夫と同じ時代に生きた文学者の作品に関して資料学的研究を推進した。 その成果は、日本近代文学研究において現在推進されて多くの成果が出ている作品周辺資料の掘り起こしによる新たな読みへの展開、草稿研究による折口信夫作品の生成論的研究につなげることが可能となり、日本近代文学研究に新たな視座を加えた。また、古代文学研究においても、新出資料に基づいた新たな受容研究を進めた。
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