18-19世紀の予約購読出版詩集に着目した若手研究(B)と二つの基盤研究(C)(2007-2010年、2011-13年)を基盤に、英国の予約購読出版詩集のアメリカでの受容を、大西洋横断の文学研究手法を援用して行った。初年から3年目までは、毎年約2名-5名の詩人の定期刊行物書評を研究した。その結果、書評の転用、論調の変遷、一世代後の再評価等が明らかにできた。4年目は予約購読出版を利用した会員制有料読書施設という読者網のアンプ的環境まで研究を進め、定期刊行物と連動して文学思潮の国際的伝播に貢献したその役割の重要性を明らかにした。
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