研究実績の概要 |
2015年度はLiber specialis gratiaeの中英語翻訳、The Booke of Gostly Grace が含まれる写本、Oxford, MS Bodley 220の校訂を本格的に開始した。校訂作業は順調に進み、現在folio 51の校訂作業を行っている。この間、研究協力者の変更があり、新たなチームを編成した。初年度から協力者となっているDr Anne Mouron (Oxford, Bodleian Library, Regent's Park College, Oxford University) に加え、ラテン語及び古英語・中英語の専門家であるDr Mark Athersonが新たなメンバーとなり、それぞれの役割分担を確認した。また、Dr MouronとDr Athersonとのミーティングをオクスフォード大学にて3回(2015年7月、9月、2016年3月)行い、2017年度の国際シンポジウムの打ち合わせ等を行った。研究課題について、イギリスで開催された2つの学会で報告するとともに、Naoe Kukita Yoshikawa (ed.), Medicine, Religion and Gender in Medieval Culture (Cambridge: D. S. Brewer, 2015)等を刊行し、成果の一部を公開した。
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