ヴィクトリア朝期のイギリスにおいて写真術の発明が特に他者表象という点で当時の文学や文化にいかなる影響を与えたかを検証するため、アーサー・マンビー、ルイス・キャロル、ジュリア・マーガレット・キャメロン等の写真家たちについて調査し研究した。写真を保管している英米の研究施設において現地調査を行い、同時に一次文献資料や先行研究を読み進めた。成果として、アーサー・マンビーについての総合的な研究を『美しき汚れ:アーサー・マンビーとヴィクトリア朝期女性労働者の表象』松柏社刊、2015年として出版した。さらに、キャロルとキャメロンについての研究を学会発表、紀要論文等で発表しつつ、次なる出版原稿を執筆中である。
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