未評価の「詩人」アーネスト・ヘミングウェイの価値、また、その詩の「歌」としての特性、及び文学上の師であるエズラ・パウンドから伝わった日本原理を解明する本研究の成果を世界に周知した。 ヘミングウェイの詩における「間」「空」を俳句や墨絵との関連で論じ、また、言葉の音楽性、狂言的「笑い」の文体への反映と言った視点で、モダニズム以後の日本と西洋の関係を読み解いた。パウンドの日本理解の原点フェノロサも検討し、ヘミングウェイ詩の源流に切り込むと同時に、アイルランドの詩人・劇作家W.B.イェイツとパウンドの狂言要素も盛り込み、モダニズム以後の英語圏文学における日本の意義を深めた
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